ごあいさつ
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小山商工会議所 会頭 野口起生
私たち商工会議所は、地域総合経済団体として、中小企業の力強さと地域経済の持続的な発展に向け、さらなる取り組みを進めて参る所存であります。また、これを実現するための政策提言、関係機関への要望等も積極的に行って参ります。
私たちは中小企業の活力強化を重要な課題と位置付けています。中小企業は日本経済の基盤であり、地域の雇用や景気の拡大、社会福祉の増進に大いに貢献しています。私たちは中小企業の挑戦に寄り添い、伴走型支援のさらなる強化を図って参ります。具体的には、中小企業の生産性向上、経営者及び従業員の教育・研修の充実や新規事業立ち上げの支援、国内外の市場情報・販路拡大、海外販路の挑戦などサポートを行い、中小企業が持つ潜在能力を引き出すお手伝いをして参ります。
令和6年度における具体的な事業の取り組みをいくつかご紹介します。
①令和6年度栃木県地域経済活性化事業(提案型事業)
海外販路開拓を目指し「インフルエンサーを活用したテストマーケティング事業」
・支援企業 9会員
・台湾、フランス、ドイツ、タイ、アメリカ、ベトナム6か国を対象
・海外における商品の反応を調査分析
・商品の強み、弱みを把握(ブランド力・デザイン・価格など)
・海外商圏のターゲット層把握
・商品の改善点分析など
②小山市への提言要望の実施
商工業振興対策等に関する要望事項8項目並びに中心市街地活性化策とまちづくりに関する要望事項7項目について6月に小山市へ要望を行いました。
③国内販路開拓支援事業
小規模事業者の新たな販路開拓支援のため、日本商工会議所主催feel NIPPON展示会、東京インターナショナルギフトショー展示商談会に出展し販路拡大の支援を行いました。
④事業経営計画策定支援事業
創業計画策定、経営革新計画策定、小規模事業者持続化補助金計画策定、経営改善計画などの計画策定支援を行いました。
⑤県事業「チームイノベーション事業」に関する支援
小山市における採択事業所3社への現地指導・県庁におけるワークショップなど伴走型支援を行いました。
⑥「会員の集い」・「新入会員の集い」を実施
会員の交流・親睦を図りました。
⑦会員事業所並びに市民を対象としてDX化支援のための「パソコン教室」の開設
全国140か所以上の商工会議所で開設されている「商工会議所パソコン教室」を駅に近いロブレに2025年2月に開設し、DX化支援を行います。
さて、世界においては、ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナのハマスとイスラエルの戦争をはじめ中東での紛争の激化、国内においては、人口減少や少子高齢化、円安、エネルギーや原材料高騰の環境変化、企業の経済活動においては、競争の激化や技術の進歩、人手不足、賃金の上昇、加速するデジタル化やグローバル化により、経営環境がますます厳しくなっています。
さらに、地域経済の活性化も私たちの重要な取り組みの一つです。地方の商工業界は、地域の特産品や観光資源、農林水産業などを活かし、新たなビジネスの創出を目指しています。私たちは、地域の特性にあわせた事業プランの策定支援や地域全体のブランディングに取り組み、地域経済の活気ある発展を実現するための手助けをして参ります。
また、政策提言においても中小企業の立場を積極的に主張して参ります。政府に対しては、中小企業の持つ課題を的確に把握し、適切な政策と実行を求めて参ります。
一方、「いつまでも住みたい、安心安全で暮らしやすいまち」小山市を目指したまちづくり、小山駅西口開発に関しても、積極的な提言・要望を行って参ります。
なお、国内外のビジネス環境の変化を敏感に捉え、中小企業が新たなビジネスチャンスを活かせるような支援活動を行って参ります。経済のグローバル化が進む現代において、新たなビジネス領域や市場を開拓することは喫緊の課題です。私たちは中小企業の新たなビジネスチャンスを活かせるような成長支援と国際競争力の向上に向け、積極的な政策提言を行って参ります。
結びに、皆様のご健康、ご多幸並びに事業の繁栄と、小山市の限りない発展をご祈念申し上げ、ご挨拶といたします。